冷静と欲望のあいだ。

在りたいように在るのはとても難しい

改めてプロスペクト理論について考えてみる。 断固たる決意が必要なんだ!!

期待値と並んで、投資をやるにあたって知っておいた方がいいと個人的に思っているのは、プロスペクト理論である。

プロスペクト理論自体はとても応用がきいて、投資だけでなくマーケティングとかでも使われるのであるが、ここで今一度自分自身の整理のために振り返ってみたい。

 

プロスペクト理論とは

 

プロスペクト理論とは、アメリカの行動経済学者、ダニエル・カーネマンが提唱した理論で、不確実性が高い状況での非合理的な行動を証明した理論である。

 

理論をかいつまんで言うと「人は利益を得る場面では利益を優先し、損失が出る場面では損失を先延ばし(損失を回避)を優先する」ということである。

 

より専門的な説明はリンク先に譲る形としたいが、オレはこの理論は投資を行う上でとても大切なものであると考えている。

 

◆リンク

プロスペクト理論 - Wikipedia

プロスペクト理論|証券用語解説集|野村證券

 

 ではプロスペクト理論って具体的にどんななの?

 

理解しやするためよくある例示をする。

 

1.利益を得られるケース

A.確実に10万円がもらえる。

B.じゃんけんで買ったら30万円、負けたらもらえない。

 

この場合ほとんどの人がAを選択すると思う。期待値は

 

A = 10万円

B = 15万円

 

となり、Bを選択する方が期待値が高く合理的であるのに関わらず、「損」を恐れ「確実」なものを優先する傾向がある。

 

これが損失になると話が変わってくる。

 

2.損失が出るケース

A.10万円を没収される。

B.じゃんけんして負けたら30万円没収、勝ったら没収されない。

 

 

この場合、殆どの人がBを選択すると思う。期待値は

 

A = -10万円

B = -15万円

 

となり、Aを選択する方が損の期待値が低く合理的であるのに関わらず。

ほとんどの人が、勝ったら損失が無くなるという、可能性(不確実性)に委ねるのである。つまり積極的に損を受け入れる形になる。

 

ちなみにオレも同じ選択をすると思う。

でも1.利益を得るケースだったら場合によってはBを選ぶかもしれない…結局は自分の資産具合によるからね。

 

これをなぜ知っておいた方が良いのか?

 

それは損大利小に繋がるからである。

ちょっと含み利益ができたらすぐに利確して、含み損が出た場合は、積極的に損を受け入れる形でドンドン損の額だけが増えていく。そんな状況に陥る。

その状況はある意味とても自然なことであり、自分に或いは広い意味で人間にはそういうバイアスがあるという意識を持っているだけで防げる可能性が出てくるものであるから、知っておいた方がいいと考えている。

例えば、ある銘柄でいくらか含み益が出ていて、自分にそれなりの自信があった場合(例えば期待値が80%とか)、そこで利確して利益を伸ばすか非常に迷うときとかに役立つと考えている。

いざという時に利益を得るためには”断固たる決意”が必要なんだ!!

 

最後の補足

 

オレは自分自身が弱い人間だと一応は理解しているつもりだから、自分がどのように行動するのか?その原理はなんなのか?っていうことにとても興味がある。

それは広い意味で人間はどのような自然な摂理を持っているかに通じるので、理解を深めることで投資を優位に進めることができると考えている。プロスペクト理論に限らずであるが。。。

 

だからこのブログでは、自分のそういった考えなども記録として残していきたい。

 

では、今日はこの辺で。

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