【思考実験】解答編:あなたが確実にA評価(優秀)を取るにはどう解答したら良いか?
前回の問題編からの続きになります。
前回は↓から。
まず、今回の問題は合理性を図る問題です。
早速解答と行きましょう!
模範解答
一番合理的な解答はズバリ「0」と書くことです!
その理由は、以下の通りです。
理由
今回の試験で、100人の解答した数字が仮にうまく正規分布したとしたら、平均は「50」になるはずです。
でも、今回の解答は100人が書いた数字の平均に0.9を掛けたものになります。
という事は、合理的に考えたら回答は
50×0.9=「45」
なんじゃないか!
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と考えたあなた!惜しい!!(´・ω・`)
ここから一歩考えを進めるのがこの問題の重要なところ。
あなたが回答を「45」と考えるとき、周囲の人もあなたと同様に合理的に考えて回答する場合、当然みんな「45」と回答すると考えられます。
みんなが「45」と回答した場合、当然平均は「45」になるので、その場合は
45×0.9=「40.5」(四捨五入で回答は「41」)
となります。
しかし、またここでふと考えがよぎります。みんな自分と同じようにが「41」と書く場合、当然平均が「41」となりますので、回答は
41×0.9=「36.9」≒「37」
となります。
でもいや待てよ。。?みんながまた自分と同じように「37」と考えた場合、、、、
ー以下省略ー
上の通り合理的な思考を繰り返した場合、最後は「0」となります。
なんか納得いかないと思うけど、これが合理的思考・行動という事です。
では現実的には?
合理的に考えて行動すると確かに↑の通りになるわけですが、現実世界ではそんなこと実際にはあり得ません。
オレが大学のころ、同じ実験を研究室でやったことがあります。
対象は、経済学部の学生。(経済は合理的に動くということを常日頃から勉強している人達のため)
MARCH以上の大学生に協力を依頼しております。(基礎知識が一定以上あることが重要なため)
結果、理由込みで合理的な模範解答である「0」と解答した人は2名のみでした。
なお、平均は「34」でした。
この実験でわかること
この実験では、以下の2つ示唆が得られます。
1.人間の思考・行動は一見合理的に見えて、実は不合理である事。
2.人を出し抜くには2歩先に行く必要はなく、1歩ちょっとで良いという事。
常日頃、経済理論という面で合理性を学んでいる人ですら「0」という回答がほとんど出ない。不合理な地点で足を止めてしまった事実と、平均値が「34」になった事実(自身が考えていることを他人も考えているであろうという合理的な考えが全体で1.2回ほど行われていると考えられる)から、上の2つの示唆が得られると考えられます。
この示唆は、生活・仕事を行う際にも有効です。そんなに突っ走って考えなくていいのです。人より少し前に出ていれば十分余裕・アドバンテージをもって行動できると示しています。
この示唆を得たとき、個人的にはちょっと救われた気がしたのを覚えています。
では、今日はこの辺で。